Connecting the Dotsは“未来の希望”じゃない。今この瞬間、つなげ。

Conecting the Dots

私の提言:「今すぐ、点を結べ。」

「Connecting the Dots(点と点をつなぐ)」
この言葉を、あなたはどう受け止めてきただろうか?

「いつか意味が分かる日が来る」
「未来から振り返って、あれが意味ある出来事だったと気づける」

そんな“希望の言葉”として、このフレーズが語られることが多い。
特に学生や若者にとって、それは大きな救いになるのかもしれない。

でも、私はあえてこう言いたい。

Connecting the Dots は、希望ではない。
自己正当化でもない。
今この瞬間、あなた自身の手で結ぶべきものだ。

社会人としてあなたは、もう十分すぎるほど「点」を刻んできた。
迷いながらも選んできた道、積み重ねた経験、挫折、成功、出会いと別れ。
そのすべてが、意味を持たずに放置されているのは、もったいない。

いま、この瞬間にこそ問いたい。
あなたは、その点を、結ぼうとしているか?

「Connecting the Dots」という言葉の出典

この言葉を一躍有名にしたのは、スティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学で行った卒業式スピーチだ。

“You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards.”
(未来を見て点をつなぐことはできない。振り返って初めて、つながるものなんだ)

全文はこちらの動画で視聴できる:
🔗 スティーブジョブズ 2005スタンフォード大学卒業式演説 YouTube(日本語|英語字幕付き)

このスピーチでは、彼が大学を中退したこと、偶然受けたカリグラフィーの授業が後のMacに生きたことなどが語られ、「無駄に見えた点が後から意味を持つ」ことが強調されている。

若者にとっての“希望の言葉”としての意味

この言葉は、人生に確信が持てない若者にとって、心強い“お守り”になる。
たとえば…

  • 進路を迷っている学生に

  • 新卒で入った会社に疑問を感じている若手に

  • 夢を見つけられないまま日々を過ごしている20代に

「今やっていることが、いつか意味を持つかもしれない」
という言葉は、未来を信じる勇気をくれる。

私自身も、そういう時期があった。
見えない地図の中を手探りで歩いているような不安の中で、
この言葉に背中を押されたこともある。

でも、社会人になったら解釈を変えろ

ただ、ここで問い直したい。
社会人になったあなたは、いつまで“いつかつながる”を待ち続けるのか?

気がつけば10年、20年と点を刻み続け、
「あのときの経験が、今にどうつながっているか」すら振り返らないまま、
流されるように働いている人は多い。

「Connecting the Dots」は、“未来に委ねる言葉”ではなく、
“今の自分が選び取り、意味を編み直すための視点”なのだ。

「振り返ること」は、自己肯定ではない。
点を線にすることで、あなたの人生に“輪郭”が生まれる。
そして、それが次の一歩に確信を与える。

「なんとなくつながってるかも」を、言葉にする:MVCのすすめ

では、どうやって自分の「点」を結べばいいのか?
そのヒントが、私が大切にしているフレームワーク、MVC(Mission / Vision / Concept)にある。

多くの人が、無意識に「なんとなくこれは大事だった気がする」という“点”を持っている。
でも、それを放っておくと、ただの記憶で終わってしまう。
MVCを使えば、それらが自分の「物語」として言語化され、力を持つようになる。

  • Mission:自分が人生で大切にしたい“根っこの想い”

  • Vision:その想いが叶った未来の姿

  • Concept:想いを、他者に伝える形に落とし込んだ表現

これを言葉にできたとき、人生の点と点は、一本の道として立ち上がる。
その道こそが、あなた自身の「軸」になる。

まとめ:人生の主人公は、自分だと証明する方法

Connecting the Dots。
この言葉を「いつか勝手につながるもの」として受け取るのではなく、
今この瞬間、自分の手で線を引くことに使ってほしい。

あなたの歩んできた道は、他の誰のものでもない。
その点を意味ある線に変えるのは、他でもない、あなたの仕事だ。

あなたは、どんな点を、どう結びますか?
あなたのストーリーは、まだ、はじまったばかりかもしれません。
上部へスクロール